高校生平和大使に就任した梶原陸さん(左)とカーン・タスニア・リファーさん=佐賀県庁

 国内外で核廃絶を訴える「第25代高校生平和大使」に、佐賀県から白石高3年の梶原陸さん(17)=武雄市=と佐賀清和高2年のカーン・タスニア・リファーさん(16)=佐賀市=が選ばれた。6日に県庁で会見した2人は「核廃絶や平和な世界の実現に向けて発信していきたい」と意気込みを語った。

 高校生平和大使は1998年に長崎県で始まった。11代目となる佐賀県枠は、応募した県内9校18人から選考会を経て決まった。例年は1人で、2人の選出は初めて。

 梶原さんは小学生の時に米国の国連本部や被爆地の長崎、広島両市を訪れ、原爆の恐ろしさや悲惨さを心に刻んだ。被爆者の高齢化が進む中、「被爆者の声を聴ける最後の世代として、声を世界に届けていきたい」と話す。

 両親がバングラデシュ出身のカーンさんは、佐賀で生まれ育った。国によって核兵器への認識に差があると実感し、「日本と外国の間にある認識の溝を少しずつ埋めたい。1人でも多くの人が平和について考える活動をしたい」と語る。

 ロシアのウクライナ侵攻の影響もあり、新型コロナ禍以前は実施していたスイス・ジュネーブの国連欧州本部の訪問は検討中。当面は署名活動などを実施する予定。(円田浩二)