書を体験しているベナンのスタッフ

 西アフリカのベナンに設立した電化事業関連の会社には、書道にとても興味を持っている社員が数人います。以前から書道をやりたいという要望がありましたので、日本から道具一式を送ってもらいました。

 私自身は小学生のときと東京で地元鳥栖市出身の書道家梅岡隼子さんに数回手ほどきを受けた程度の経験しかありませんが、入門編なら教えることができるのではないかと思い、社内クラブのようにして始めました。

 「書道は『道』が入っているので、物書きではなく、心を落ち着かせて思いを筆に乗せる」などと知ったかぶりをしながら教えていますが、しょせん素人ですので楽しんでもらうことを最優先にしています。

 最もスタッフの好奇心をかき立てるのが「自分の名前を漢字で書く!」です。梅岡さんに彼らのカタカナの名前を送り、漢字に直して意味も添えて返信してもらいました。

 自分の名前はもちろん家族の分も漢字で書き、好きな言葉も漢字で書いています。たくさん書いてはやり直しの連続です。たまたま書くことの大切さを伝える梅岡さんの本も一緒に送ってもらっていたので、彼らにプレゼントしました。

 このように現地で日本の文化に関心を寄せてくれる人たちにできる限り体験してもらう機会をつくっています。アフリカの人々が若いときから日本に渡航して書道や禅などを学ぶことでさらに相互理解が深まり、平和への一歩になるのではないかと思っています。

 そいぎんたあ。