全国高校選抜速記競技大会の団体の部で優勝し、個人の部でも上位を独占した佐賀商業高速記部=佐賀市の同校

 第54回全国高校選抜速記競技大会で、佐賀商業高(佐賀市)の速記部が団体の部で優勝、個人の部でも1位から3位までを独占して“完全制覇”を成し遂げた。

 速記競技は、読まれた文章を簡単な点や線で表す速記文字で素早く書き取り、文章に起こす正確さを競う。選抜大会は5月に愛知県で開催され、全国7校から佐賀商の8人を含む40人が出場した。同校の速記部員は本番の1カ月前から毎日、手が痛くなるほど速記の練習を積み重ねた。

 大会では、2分間で600字が読み上げられた決勝の後、「ノーミスで同率1位の2人で優勝決定戦を行う」とのアナウンスが流れた。名前を呼ばれたのは佐賀商2年の大坪彩香さんと森歩未さん。「まさか自分が呼ばれるとは」と互いに驚きつつ、同級生の“頂上対決”が実現した。

 速記部を指導する小出邦彦さん(76)が掲げる「常に平常心で、正しく速く美しく」を2人は優勝決定戦で実践し、340字を正確に書いた大坪さんが制した。

 学校ごとに個人上位3人の総合成績で争う団体の優勝は2019年以来で、7回目となった。部長で個人の部3位の長谷川菜央さんは「3年ぶりに先輩たちの優勝旗を取り戻すことができた」と笑みを浮かべ、「プレッシャーはあるが、夏の大会も優勝して2冠を達成したい」と抱負を語った。(小島発樹)