トークショーで「鎌倉殿の13人」について語る岡本信人さん(左)と高岸宏行さん=小城市のドゥイング三日月

松尾山光勝寺にある肥前千葉氏2代・胤貞の墓を訪れた岡本信人さん=小城市小城町

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で御家人の千葉常胤(つねたね)役を演じている岡本信人さんと仁田(にった)忠常役の高岸宏行さんのトークイベントが5日、小城市のドゥイング三日月であり、撮影秘話やドラマに対する思いを披露した。鎌倉時代中期に常胤の子孫たちが小城に赴き、「肥前千葉氏」としてまちの礎を築いたのが縁でイベントが企画された。

 関東・下総(しもうさ)地方(現在の千葉県)の豪族だった千葉氏は源頼朝の挙兵に応じ、鎌倉幕府の成立に貢献した。その恩賞として小城晴気(はるけ)庄など全国に所領を与えられた。鎌倉中期の元寇で幕府から九州警護を命じられたことを機に子孫たちが小城に移り住み、小城を拠点に中世の肥前国に大きな勢力を誇った。

 岡本さんは「板東武者の常胤は所領を守ることを第一に考えて行動した。『わたし』が挙兵したから今がある」と笑いを誘った。大泉洋さんが演じる頼朝に「父と思うぞ」と抱きしめられたシーンを振り返り、「本当にこの人に付いていこうと思った。後でいろんな人に『おまえだけが頼み』と言っていて、あれれと思った」と裏話を披露すると、会場から拍手が起きていた。

 お笑いコンビ「ティモンディ」の高岸さんは「役者として初めての仕事。気持ちだけで勝負している」と自身のインパクトのある役作りについて語った。

 市内には肥前千葉氏の菩提(ぼだい)寺・円通寺のほか松尾山光勝寺や須賀神社などゆかりの寺社が多く残る。岡本さんは4日、イベントに先駆けて視察し、「小城の人たちがずっと千葉氏を大切にしていることに驚き、感動した」と話した。トークイベントでも視察の模様を紹介した。

 佐賀県と小城市の主催、NHK佐賀放送局の共催で開き、約500人が訪れた。(市原康史)