「認知症カフェ」を開設し参加者の相談に答える冨永美紀さん(右)=多久市のアートスタジオボンドバ

「ボンドアート」を指導する冨永ボンドさん

 認知症の人やその家族、地域住民、専門職などが集まっておしゃべりをする「認知症カフェ」が4日、多久市の「アートスタジオボンドバ」で始まった。脳と心の活性化を目指し、同市の画家冨永ボンドさん(39)の指導で「ボンドアート」にも挑戦した。毎月第1土曜に開く予定。

 作業療法士で市地域包括支援センターに勤務する冨永美紀さん(39)が、認知症への理解の促進と専門職の情報交換の場をつくろうと企画し、夫のボンドさんが協力した。

 くつろいだ雰囲気の中、美紀さんは集まった10人ほどを前に「前向きに生きることが予防の特効薬」などと話した。相談にも応じ、家族が認知症ではないかと心配する参加者に「専門職とつながることが第一歩」と助言した。

 ボンドさんは、木工用ボンドで絵を描くボンドアートの創作過程を科学的に分析し、認知症の治療や予防に生かせないか研究している。参加者らはボンドさんから「アートに失敗はない」と促されると、思い思いの構図で青や赤など好きな色を塗り、色と色の間を黒い接着剤で埋めていく作業に没頭した。

 美紀さんは「他愛のない会話を楽しみ、ホッと安心できる場所にしたい。本人や家族以外の人も気軽に立ち寄って」と呼びかける。問い合わせはボンドバ、電話0952(97)5458。(市原康史)