泥んこ運動会で、田んぼの中を疾走する子どもたち=鳥栖市河内町

 山あいの自然の中で農業などを体験する鳥栖市河内町の「市村自然塾九州」(柴田暢雄代表理事)で4日、新型コロナ禍で中止していた泥んこ運動会が3年ぶりに開かれた。男子児童・生徒17人が水を張った田んぼで泥だらけになって競技を楽しんだ。

 田植えを前に代かきを兼ねて行い、鳥栖市や佐賀市、福岡県筑紫野市などの小学4年から中学1年生までが参加した。塾頭の黒田隆太郎さん(46)は開会式で「中途半端に汚れても力が発揮できないよ。どろどろに汚れよう」とアドバイス。子どもたちは紅白のチームに分かれ、竹を引き合う棒引きやドラム缶リレーなどに挑戦した。

 泥んこ運動会に初めて参加した田中創太朗君(麓小5年)は「田んぼの中は場所によって水温が違っていた。田んぼの中で走るのはきついけど、楽しかった」と話していた。

 今年の自然塾は3月から11月にかけ、隔週で計15回開催予定。2年間中止していた宿泊研修もこの日から再開した。女子参加者の泥んこ運動会は11日に予定している。(樋渡光憲)