鯨と呼子大綱引をイメージした節句人形。松浦漬本舗の山下善督社長(左)と人形作家の小林嶺子さん=唐津市呼子町の同社

捕鯨の歴史がある呼子町らしさを取り入れ、鯨と呼子大綱引をイメージした節句人形=唐津市呼子町の松浦漬本舗

 鯨軟骨のかす漬けで知られる松浦漬本舗(唐津市呼子町)は創業130周年を記念し、「呼子大綱引」と鯨をモチーフにした節句人形を制作した。店内で6月中旬まで展示している。

 呼子大綱引は元々、旧暦の端午の節句に行われていた。捕鯨の歴史と組み合わせ、呼子らしさを人形に込めた。創作和紙染め人形作家・小林嶺子さん(75)=唐津市浜玉町=に依頼し、粘土の土台に色染めした和紙を貼り付ける手法で完成させた。威勢の良い引き手たちが鯨に乗り、勢いよく海に出るような臨場感が表現されている。引き手は本物を再現し、松浦町(岡組)の法被やピンク色の鉢巻きを巻いている。

 同社は1892(明治25)年に創業、今年で130周年を迎える。山下善督(よしまさ)社長(79)は「捕鯨の禁漁など先代も荒波を乗り越えてきた。創業者の思いを引き継いで発展させていく」。6月5日を予定していた大綱引は中止となったが、「大綱引の思い出がよみがえる人形で、立派に作っていただいた。ぜひ見に立ち寄って」とほほ笑む。(横田千晶)