青空の下、小鳥のさえずりを聞きながら棚田で田植えを楽しむ子どもたち=武雄市若木町川内

青空の下、小鳥のさえずりを聞きながら棚田で田植えを楽しむ子どもたち=武雄市若木町川内

 オーナー制度を取り入れている武雄市若木町川内地区の棚田「タナディアンロッキー」で4日、オーナーの田植えがあった。新型コロナウイルスの影響で昨年まで希望者を絞っていたが、今年は3年ぶりに“解禁”。山々の緑と青空に包まれた棚田で、約40人のオーナーが手で植えた。

 棚田が耕作放棄地になるのを防ごうと2019年にオーナー制度を始めた。今年は佐賀や福岡、東京などの個人や家族、企業など20組が、19区画・約60アールのオーナーになった。田植えや稲刈りに来られない場合は、棚田保存協議会で育てて送ることにしている。

 田植えには佐賀市や唐津市、福岡県などから約40人が参加した。青空が水面に映る田んぼに苗の束を投げ入れた後、張られた縄に沿って植えた。ウグイスも鳴く中、子どもたちは「足が抜けない」と自然を満喫。福岡県大野城市から家族6人で来た薬真寺愛菜(やくしんじまな)さん(10)は「田んぼがどろっとしたとこが面白い」とお母さんが持つ棒に沿って、きょうだいで植え込んでいた。

 棚田保存協議会の向井健作会長は「コロナ禍で生育状況を伝えるオンライン交流も重ねてきた。やっとにぎわいが戻ってきた感じでうれしい」と笑顔を見せた。(小野靖久)