第64回「水道週間」(1~7日)に合わせ佐賀西部広域水道企業団(佐賀市)は1日、応急給水訓練を行った。職員44人が参加し、災害時に避難所などに給水所を設置する際の一連の流れを確認した。
訓練を前に稲冨正人企業長が「さまざまな状況下で臨機応変に対応するには、平時にどれだけ訓練するかが大切。この機会にしっかり学んでほしい」と呼びかけた。広域断水を想定し、給水班は組み立て式給水タンクの設営や補水、給水車の運転を行った。
非常用給水栓から給水袋やペットボトルに水を入れて被災者役に配ることも実践し、指揮を執った生田新吾係長は「災害を経験したことがない職員も多い。給水所設置の一連の流れを学び、万が一に備えたい」と話した。敷地内にある「水神様」の祈祷(きとう)も行い、水の安全を願った。
同企業団は、夏場の暑さ対策として蛇口に簡単に取り付けられるミストシャワーの無料貸し出しも行っている。対象は公共施設、自治体、事業所など。問い合わせは佐賀西部広域水道企業団、電話0952(68)3181。(辻恵美)