文部科学省は3日、来春入学者の大学入試の実施要項を公表した。大学入学共通テスト問題の流出事件を受け、試験会場での巡視強化などを求める不正行為防止対策を初めて盛り込み、国公私立大や大学入試センターに通知した。共通テストの追試験は、来年1月14、15日にある本試験の2週間後の同28、29日に実施することも決まった。

 実施要項では、不正行為防止の取り組みとして(1)警察に被害届を提出する場合があると募集要項などで周知する(2)円滑な巡視のために座席の配置などを工夫する(3)受験生の手の位置や目線といった巡視の際の注意点を監督官に周知する(4)必要な監督官や補助人員の確保―などを求めた。今後、各大学や入試センターが具体策を検討する。

 流出事件で使用されたスマートフォンへの対策として有効とされる電波遮断装置の導入は、巨額の費用や技術的な問題から盛り込まれなかった。

 来年の共通テストで、今年と同様に全都道府県に追試験会場を設定するかどうかは秋に決める。【共同】