山下春美さん(左)から児童書を受け取る佐賀市学校教育課の浦川彩香さん=同市役所

 映画「人間の翼」上映委員会の事務局を担当していた山下春美さんが、特攻隊員として戦死したプロ野球選手・石丸進一さん(佐賀商高出身)を描いた児童書を佐賀市内の小中学校へ贈った。将来を嘱望されながら戦火に散った選手の物語を通して、子どもたちに平和の尊さを訴える。

 自主製作映画「人間の翼 最後のキャッチボール」(1996年)は石丸さんの生涯を描く。同委員会は石丸さんの児童書「最後のピッチング」(ポプラ社、絶版)を保管していた。

 山下さんは「委員会の代表だった古賀武夫さん(故人)は、子どもたちに平和の尊さや命の大切さを語り継ぎたいと考えていた。ウクライナ侵攻を機に、いま一度当時の思いを届けたい」と話す。児童書は市教育委員会を通じて市立小中53校に1冊ずつ贈る。(花木芙美)