昨年の九州クラブ野球選手権で勝利した佐賀魂。CODO外語観光専門学校との連携で選手層の充実を図る=佐賀市の佐賀ブルースタジアム

 鳥栖市のCODO外語観光専門学校が、社会人硬式野球クラブ「佐賀魂」と提携し、高校卒業後、硬式野球を続けたい学生を支援する奨学コースを設ける。同校は現在、留学生だけが学んでいるが、これまで県内になかった専門学校で野球ができる環境をつくることで人材の県外流出を防ぐほか、新たに日本人の学生を獲得、佐賀魂も悲願の都市対抗野球出場へ向け、選手層の充実につなげる。

 福岡、大分、熊本などには硬式野球部を持つ専門学校があり、多くの部員を集めている学校もあるが、県内にはない。専門学校単独で新たに野球部をつくるのは人数や練習場の確保などハードルが高いが、佐賀魂と連携することで野球ができる環境を整備する。自身も佐賀魂の選手で、奨学コースを立案した同校の森山泰樹事務長は「硬式野球を続けるため、県外の専門学校に行かざるを得なかった生徒に、佐賀で野球を続けてほしい」と期待する。

 奨学生は実技試験(セレクション)で3ランクに分け、最高ランクは初年次に授業料の全額、2年次に半額を免除し、通常2年間で約170万円の学費を約60万円にする。学生はIT(情報ビジネス)学科、観光学科で学び、平日は放課後練習、土日にチーム練習や試合に合流する。

 就職時は、専門学校と佐賀魂の両者が持つ企業とのつながりを生かせるのもメリット。野球の技能を生かして、これまで佐賀魂からも合格者を輩出している独立リーグへの挑戦や、野球部がある企業への就職も想定している。

 奨学コースは来年度から導入し、定員を満たすまで一定数を募集する。セレクションは順次受け付け、10月以降に入学試験を行って合格者を決める。(樋渡光憲)