バラエティ・情報番組部門で準グランプリを受賞した満武智弘さん(右)とドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞した森美里さん=武雄市武雄町のケーブルワン

 武雄市のケーブルワン(大野裕志社長)が「ケーブルテレビ九州番組コンクール」のバラエティ・情報番組部門で準グランプリに、ドキュメンタリー部門で優秀賞にそれぞれ輝いた。これまでも数々のコンクールで受賞歴があるが、ダブル受賞は初めてとなる。

 バラエティ・情報番組部門に出品したのは「地元発見伝~忘れないでカックンちゃん」。昭和初期から終戦直後にかけ、白石町をはじめ佐賀県内を渡り歩いた伝説の門付(かどづけ)芸人市原角一、通称カックンちゃんの生涯を描いた。ふんどし一丁で現れ、自作の1本弦の三味線で歌うカックンちゃんについて、当時を知る人を訪ねてエピソードを集めた。

 制作を担当した満武智弘さん(45)は「カックンちゃんが地域の人たちの記憶にとどまるように、できる限り生の声を集めた」とし、「取材中に新しい写真も発見でき、カックンちゃんの違った姿を視聴者に見せることができてよかった」と振り返った。

 ドキュメンタリー部門に出したのは「RUN!RUN!RUN!~ふたりの足跡」。白石高女子陸上部の山口咲栄選手と平島ゆゆ選手の3年間の成長の記録をまとめた。1年生の全国高校駅伝で29位に終わり、20位以内を目指してはい上がる2人の姿を追った。

 ソフトボールに打ち込んだ経験を持つ制作担当の森美里さん(38)は「挫折やけが、プレッシャーに向き合い乗り越えた2人の本音を引き出し、等身大の姿を伝えることができた」とし、「最後は22位で目標には届かなかったが、充実した表情を見せてくれた。これからもスポーツと真剣に向き合う若者の姿を追いたい」と話した。

 コンクールには九州のケーブルテレビから44作品の応募があった。表彰式は5月25日、福岡市で行われた。県内からは伊万里ケーブルテレビジョンも優秀賞を受賞している。(澤登滋)