大学生らを対象にした県内企業の対面での採用面接。面接担当者の質問に学生が答えていた

 来春卒業予定の大学生らの採用活動が解禁された1日、佐賀県内の企業も面接などでの選考を進めた。佐賀市に本社を置くある企業は採用活動の早まりを受けて、今年から採用日程を1カ月ほど前倒しした。それでも、「同業他社と比べても早くはない」(採用担当者)といい、近年、県内企業で前倒し傾向が強まっている様子がうかがえる。

 応募者数は昨年と変わらないが、既に別の企業の内定を得た学生も採用面接を受けており、辞退率が高くなるのではと気をもむ。少子化も進む中、「採用で今後、楽になることはないと考えている」と話す。

 面接の方法は、オンラインを活用しつつ、感染防止対策の浸透で対面の回数を増やした企業も。採用担当者は「会社の雰囲気や働くイメージをもってほしいと、2次からは対面にした」

 佐賀大芸術地域デザイン学部の女子学生は「可能なら地元で就職したいが、希望する映像関係の企業が少なく首都圏なども視野に入れている」という。複数の内定をもらった県内出身の男子学生は「売り手市場を感じている」と話し、「対面の面接の方がやりやすい」と、対面の機会が増える傾向を歓迎した。

 佐賀大の羽石寛志キャリアセンター長は「県内企業から『こんな人材を求めている』と、訪問を受ける機会が年々増えている」と、人材の確保に奔走する企業側の様子を明かす。

 一方、学生については、コロナ下で「周りの学生の動きが見えにくく、就活を始める時期や活動の量が二極化している。さらに、学生生活も制限され、面接で聞かれがちな学生時代に取り組んだことが話せないと相談に来るケースも増えた」と状況を説明する。(古賀真理子)