佐賀県立特別支援学校就労支援連絡協議会で、各学校の取り組みを紹介する参加者=佐賀市天神のアバンセ

 佐賀県内の特別支援学校高等部の2021年度卒業生の就職状況について、就職内定が過去最多となる63人で、卒業生全体に占める就職内定率も42・9%と過去最高となった。県内では民間企業の障害者雇用数が21年まで9年連続で過去最高を記録するなど企業の理解が進んでいるほか、コロナ禍によるテレワーク浸透で就職に結びついた事例があるなど就職環境の変化も背景にあるとみられる。

 佐賀市で開かれた特別支援学校就職支援連絡協議会(座長・井上洋県副教育長)で就職状況が報告された。今春の卒業者数は147人、就職希望者数は64人だった。内定者63人の主な職種は、視覚障害者がマッサージ業、知的障害者はパンや冷菓の製造やスーパーでの品出し、農作業など。

 佐賀労働局によると、県内の民間企業の雇用障害者数は21年まで9年連続で過去最高を記録。障害者雇用促進法に基づく法定雇用率2・3%の達成企業の割合は65%で、全国2位の高さとなっている。

 県教委では、10年以上前から就労支援コーディネーターを配置しているほか、特別支援学校への「職業コース」設置を進めてきた。各校の取り組みなどの情報共有の場も増やしており、こうした試みも奏功したとみられる。

 1日の協議会で各学校の担当者は、生徒を知ってもらうため障害者技能競技大会(アビリンピック)への出場をテレビで取り上げてもらったり、コロナ禍によるテレワーク拡大で移動が困難な生徒の就職に結びついた事例などを紹介した。

 また会合では、2023年度末に閉園する鳥栖市の県立九千部学園の跡地に新設予定の特別支援学校について26年4月に完成予定であることなども報告された。(中島野愛)