昨夏の大雨による水害にも負けず、ピンクの花が咲き始めた「大町二千年蓮池」=杵島郡大町町福母

土砂や配水管が流入し、ハスもなぎ倒された「大町二千年蓮池」(昨年8月の状況、大西奈々美さん提供)

 佐賀県杵島郡大町町福母の「大町二千年蓮(はす)池」で“二千年ハス”が咲き始めた。昨夏の大雨で一部の池に大量の土砂が入り再生が危ぶまれていたが、被害の少なかった池にピンクの大輪が姿を見せた。弥生時代生まれのハスが、水害に負けずに咲き誇っている。

 二千年ハスは、まちづくりグループ「杵島炭鉱変電所跡活用推進会」(大西奈々美代表)が多久市の聖光寺から分けてもらった苗を、町有の調整池で2014年から育ててきた。

 昨年8月の大雨では、2019年の佐賀豪雨の一部崩落から復旧作業が続くぼた山公園から大量の土砂や土のう、配水管が流れ込んだ。五つの池のうち四つが大きな被害を受け、手作業で土砂を取り除き、ハスを移植した。復旧作業は今も続いている。

 今年のハスは土砂流入を免れた池で咲き始めた。緑の大きな葉が一面に広がる池の所々に、ピンクの鮮やかな花が顔を出している。つぼみも百近くあり、例年通りなら7月末ごろまで咲き続けるという。

 大西代表は「人の被害の支援を優先したので池の復旧作業はなかなか進まなかった。被害の大きかった池が再生できるかまだ心配は残るが、咲いてくれたことが何よりうれしい。元気なハスを見に来てほしい」と話す。(小野靖久)