北海道電力泊原発=2018年9月、北海道泊村【共同】

 北海道電力泊原発1~3号機の運転差し止めを命じた31日の札幌地裁判決を受け、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の運転差し止めを求めている佐賀県の訴訟当事者らは「当然の判決だ」と歓迎、立地自治体の首長や九電はコメントを控えた。

 市民団体「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」は、福岡高裁に係属中の訴訟で玄海原発3、4号機の運転差し止めなどを求めている。石丸初美代表(70)は、札幌地裁が人格権を侵害する恐れがあると認定した点を評価し「原発は命に関わる問題と司法が判断した。日々の生活を守るために闘い、原発はいけないと明らかにする」と強調した。

 札幌地裁判決は、泊原発に保管されている使用済み核燃料の安全性にも疑問を呈した。玄海町の脇山伸太郎町長は「具体的な状況が分からずコメントのしようがない」と述べ、玄海原発の訴訟への影響に関しても「何とも言いようがなく、司法の判断に委ねるしかない」と語った。

 佐賀県原子力安全対策課は「全国でさまざまな裁判があり、今回の判決も司法判断の一つ。今後の動きを引き続き注視していきたい」。九電は「当事者ではないため、コメントする立場にない」とした。(円田浩二、中島幸毅、松岡蒼大)