先日の小欄で鏡山からの眺望に触れたら、その写真を唐津市の読者からいただいた。趣味で撮影していた1枚。青い空と青い海、虹の松原の濃い緑。記憶の片隅に埋もれていた風景が鮮やかによみがえる。写真は記憶を形にする。リビングに飾らせてもらった。本当にありがたい◆新聞では、100行の記事より1枚の写真といわれる。記者駆け出しの頃は白黒フィルムが中心だった。フィルムの無駄遣いは駄目と言われたが、スポーツ写真は枚数を惜しめない。現像しないと、撮れているか分からないからだ。サッカーなど比較的絵になりやすい競技もあるが、その分、得点シーンなど決定的瞬間を追い求める。うまく撮れていた時の喜びは大きかった◆子どもが少年サッカーチームで頑張っていた頃、カメラ好きのお母さんが試合を撮影していた。記念に何枚もいただいた。これが上手。写真は技術以上に、被写体への愛情が必要なのだと教えられる◆最近の本紙紙面では、サッカーJ1サガン鳥栖のDF田代雅也選手が鹿島戦で決めた同点ゴールの1枚が印象に残った。構図も動きも迫力十分。巡り合わせもあるが、チーム愛が撮らせた1枚のようにも思う◆きょう6月1日は「写真の日」。身近に撮れるのは家族写真。子どもの成長はあっという間。いつでも撮れると思わず、一瞬を大切に。(義)

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