ヘルプマークを配布しているJR佐賀駅のみどりの窓口=佐賀市

 周囲に援助や配慮の必要性を知らせる「ヘルプマーク」について、佐賀県は30日、JR佐賀駅(佐賀市)での配布を始めた。JRの駅でヘルプマークが受け取れるのは全国で初めて。みどりの窓口にマークやチラシなどを置き、2人に1人程度にとどまっている認知度の向上も図る。

 ヘルプマークは赤色のタグで、白抜きの十字とハートマークが特徴。義足や人工関節の人、難病患者、妊娠初期の人など、主に外見からは支援を必要としていることが分かりづらい人たちが使う。2018年7月に導入した佐賀県は、自治体の窓口などでこれまでに9492個(22年3月現在)を配り、九州・沖縄県では最も多い。

 マークを示すことで公共交通機関で席を譲ってもらうなどの援助が期待できるが、マークに対する周囲の理解も重要になる。県内の認知度は18年度31・2%、19年度41・5%、20年度53・8%、21年度48・1%。県は普及と認知度向上を目指し、利用者が多い佐賀駅に協力を持ち掛けた。

 30日に佐賀駅であった交付式では、山口祥義知事が「公共の場所で学生を含めみんながヘルプマークの存在を知り、助けを求める人を自然と支え合うようになれば」とあいさつした。松尾宜彦駅長は「駅としても認知度向上を支えていきたい」と話した。

 出席した県難病相談支援センター所長の三原睦子さん(62)は「外見では分からない難病患者の方も多く、わざわざ県外からセンターまでヘルプマークを取りに来る人もいた。みんなが利用する駅でもっと普及し、助け合いの輪が広がってほしい」と期待した。

 配布は午前7時から午後9時まで。(円田浩二)