佐賀県の山口祥義知事は30日、県内の消防団員確保や活動の充実に向け、県内企業に協力を要請する考えを示した。

 同日、佐賀市の県市町会館で開かれた県防災会議委員との意見交換で明らかにした。県消防協会の陣内成和会長が「団員のほとんどが勤め人で、何かあっても出動がなかなかできない。団員確保も難しい」と強調、知事名で県内の企業や団体に協力を要請するよう求めた。山口知事は「災害時に各地で頭が下がるような活動をやっていただいており、その士気が高いのはわれわれの財産」と述べた上で「企業の皆さんにも消防団の意義が分かってもらえるよう、早速通知を出させていただく」と応じた。

 消防庁の調査では、2021年度の県内の消防団員数は1万8061人で、人口10万人当たりでは2207人と全国で最も高い。ただ、全体的な団員数は減少傾向にあるという。

 県消防保安室によると、消防団は市町の事業のため、県が企業に呼び掛けをするのは珍しいという。同室は「出水期も来るので、できるだけ早めにやりたい」と話す。(大橋諒)