山口祥義知事と経済、スポーツ関係者がMICE誘致の効果などを議論したパネル討論=佐賀市文化会館

 来春開業するSAGAアリーナ(佐賀市)への、学会や展示会など多くの集客が見込めるイベント「MICE(マイス)」の誘致をテーマにしたシンポジウムが30日、佐賀市文化会館で開かれた。イベントプランナーによる基調講演や山口祥義知事らが登壇したパネル討論で、MICE開催地としての佐賀の魅力や、誘致につなげるための課題を議論した。

 イベントプランナーの山本牧子さんは基調講演で、周辺の観光にもつながるMICEは一般の観光と比べて効果が波及する業界が幅広く、1人当たりの消費額も多いと紹介。新型コロナ禍で対面の価値が高まる中で重視される開放感や人とのつながり、さらに食の豊かさが佐賀にはあるとした上で「日本の固定概念を覆す、食に力を入れるアリーナを目指してほしい」と提案した。

 経済、スポーツ関係者が加わったパネル討論では、MICE誘致が富裕層向けの県産高級ブランドづくりの契機になることを期待する意見が出た。山口知事は大規模イベントを開催した経験が少ない点を課題として指摘、竹下製菓(小城市)の竹下真由社長は「MICEの効果を伝えるとともに、日常生活に関わる渋滞などの対策を取ることが、誘致の機運を高めることにつながる」と注文した。

 シンポジウムは県と自治総合センターが主催。約300人が来場した。(江島貴之)

(6月2日付の県内経済面で詳報します)