バイクが行き交うベナンの街中

 日本で国際免許証を取得し、西アフリカのベナンの生活で車を使っていて結構遠出もしています。アフリカで車を運転するとは夢にも思っていませんでした。

 ベナンは「ゼミジャン」と呼ばれるバイクタクシーが移動手段になります。バイクの保有者もたくさんいて、街中をじゃんじゃん走っています。信号は無視するし、逆走してくるし、客引きなどのクラクションが次々と鳴るし、てんやわんやの状態です。白線を引いている道路もほとんどありません。

 そんな交通状況の中をドライブするのでとても危険だと思っていたのですが、実は運転をしてみると日本より楽な気がします。数年前に比べると、アスファルトの道路もずいぶん整備されました。ただ、大きな穴が開いていることがあるので、よそ見している暇はありません。

 日本の交通は歩行者が最優先で、自転車、バイク、車といった順に安全が担保されていますが、ベナンでは何といっても車が強く、バイクは車を避けて運転します。信号のない交差点では縦横無尽にバイクと車が入り乱れて通行していますが、車がゆっくり進入すると周りが避けてくれます。結構スムーズに運転できるのです。

 街中の道も覚えたので、一人ですいすいと運転しています。日本から250ccのスクーターも到着し、近くに出かける際に使っていて便利です。今後は事業で遠い農村部にも出向くようになるので、いずれにせよドライバーを雇用しますが、今は事足りています。

 保険は車両購入時に加入しているのですが、聞くところによると、事故に遭って保険が下りるまで1年程度かかるそうです。国が変われば制度や環境も違います。今の運転癖のまま日本に帰って運転すると事故を起こすかもしれないので、気持ちの切り替えが必要です。

 そいぎんたあ。

(毎週火曜掲載)