ハンドボール女子決勝は、神埼清明が佐賀清和を27-18で下し、6大会連続で頂点に立った。1カ月前の春季大会で左足首の靱帯(じんたい)断裂の大けがを負ったエースで主将の菱岡なる美は「練習できないときも、副主将の宮永有加などが声を出し、盛り上げてくれた」とチームに感謝した。

 春季大会で敗れた佐賀女子を倒して進んだ決勝。前半は菱岡の足を考慮し、温存策を取った。「最初は緊張で動きが堅かった」と貞島早苗監督。序盤から力が拮抗(きっこう)し、お互い点を取り合う展開となった。ファールで得た7メートルスローなど得点のチャンスで菱岡を投入。12-9とリードし、折り返した。

 後半開始からコートに立った菱岡。一時同点となったが、焦らず速攻を狙った。GKのロングパスから左サイドの中島愛梨が決めると、菱岡もパスカットからゴールするなど、一気にリードを広げた。終了のブザーが鳴り響くと、喜びの輪に恩師を呼び込み、胴上げして感謝を表現した。

 貞島監督は「菱岡以外は、高校から競技を始めた選手ばかり。全国の舞台ではもっと選手層の厚みが必要」と課題を挙げた。大舞台までチーム力を磨き続け、上位入賞を目指す。(鶴澤弘樹)