乗り合いタクシーの利便性向上に向けた取り組みに関する説明会=神埼市神埼町の城原公民館

 より良い地域交通の在り方を探ろうと、神埼市が運行している乗り合いタクシーを城原地区内の75歳以上の高齢者に限って約2カ月間無料にする社会実験が始まる。6月13日から約2カ月間で、無料化を呼び水に住民の利用を促し、課題の洗い出しやサービスの向上につなげる。

 城原地区では巡回バスと市の乗り合いタクシーが週2日ずつ計4日運行している。ただ、停留所が少なくて運行コースが決まっていることなどもあり、利用者は少ないという。

 城原自治会と同地区で共助の地域づくりを進める一般社団法人「きばる塾」(副島志郎代表理事)は市やタクシー事業者と連携し、乗り合いタクシーを土台により利便性を高めた「きばる号(仮称)」を運行する準備を進めている。地域の声を集めようと、乗り合いタクシーの料金(片道300円)を75歳以上の住民は無料にして利用アンケートを行う。

 財源はきばる塾が取り組む事業の収益金などを充て、無料期間後も運行経費の一部を賄う方針という。説明会が29日、城原公民館で開かれ、副島代表理事は「自治会、市、タクシー会社の3者が連携した運行が実現すれば、県内初の取り組み。地域の身の丈に合ったやり方を探りたい」と述べた。

 城原自治会の立野利宗会長は「高齢化にスポットを当てた取り組みで、お試し利用を通じていろんな意見をもらい、画期的な事業にしていけたら」と話した。(志垣直哉、大橋諒)