久原保育園の園児に見送られて出発する「べんりカーやましろ号」=伊万里市の山代コミュニティセンター

住民による移動サービス「べんりカーやましろ号」の安全を祈る関係者=伊万里市の山代コミュニティセンター

 伊万里市山代町で27日から、住民が協力して高齢者らの移動を支援する「べんりカーやましろ号」の運行が始まった。ボランティアが運転する専用の車で自宅と目的地の間を送迎し、利用者はガソリン代相当分の料金を支払う。過疎化や高齢化が進む地域の生活の足として活用される。

 山代町元気なまちづくり運営協議会が運用する。市内では、周辺部の各地域で巡回型バスなど住民が主体となった域内交通の導入が進み、山代町は住民のニーズに合わせて送迎型を取り入れた。

 運行は月、水、金曜の午前9時~正午と午後1時~同4時。山代町に住む高齢者や要支援者らが利用でき、利用者登録と前日までの予約が必要になる。利用目的の制限はなく、車両が待機する山代コミュニティセンターから半径15キロ圏であれば、町を越えて有田町や長崎県松浦市に行くこともできる。料金は走行距離に応じて支払い、1キロ当たり15円になる。

 車両は市の補助金と町内8事業者の協賛金を得て、乗り出し価格100万円弱の軽ワゴン車を購入した。運転手は60~70代のボランティア8人が当番を決めて務める。

 26日に山代コミュニティセンターで出発式があり、自身も運転手を務める同協議会会長の山本和良さん(71)は「通院や買い物などに遠慮なく使ってほしい。安全運転で頑張ります」と話した。

 問い合わせは同協議会、電話090(9070)8842。(青木宏文)