カヌー男子カヤックシングル500メートル決勝 スタートから飛び出し優勝した鳥栖工の礒川佳士=佐賀市の富士しゃくなげ湖水上競技場(撮影・川南慎司)

 進化を続ける2年生が、攻めのレースを見せた。カヌー男子カヤックシングル500メートルは礒川佳士(鳥栖工)が2分15秒78で制した。礒川は「無我夢中だった。めっちゃうれしい」と声を弾ませた。

 決勝は予選を通過した8人で争った。他種目にも出て疲れはあったが、礒川は「気持ちで負けない」。スタートから強くこいで一歩リードすると、大きくパドルを動かして終始先頭をキープ。ラスト200メートルでピッチを上げ、猛追するライバルを振り切った。

 3月に海外派遣選手の選考会に出場し、全国のレベルの高さを体感した。「自分を過信していた。ずたぼろにされた」と礒川。しかし、「もっと速くなれると燃えた」。練習への意欲が高まり、宇木浩二監督も「地力がついてきた」と話す。

 初の全国総体の会場は、自信を砕かれた選考会と同じ香川県の府中湖。「もう一度この場所に戻りたいと思っていた。日本一を目指したい」。春から一回り成長した姿を夏の舞台で発揮する。(草野杏実)