剣道男子団体決勝リーグ・三養基-敬徳 大将戦で三養基の武田侑弥(右)がドウを奪う=佐賀市の諸富文化体育館ハートフル(撮影・山田宏一郎)

 恩師に「鉄のハート」と言わしめる不動の大将が大一番でチームを救った。剣道男子団体を制した三養基の主将・武田侑弥。優勝には引き分けも許されない場面で1本勝ち。「強い大将の姿を見せられて良かった」と、控えめに喜んだ。

 4チームで争った決勝リーグでは、2戦目を引き分けて1勝1分け。敬徳が2勝を挙げていたため、栄冠をつかむにはチームの勝利が必要だった。1―1で迎えた大将戦。武田は「絶対に勝つしかない」と自分を奮い立たせ、会場中の視線が一点に集まる試合場に立った。

 開始から30秒。「前の試合を見て研究していた」と冷静に、相手が飛び込んできたところをためらわずドウを打ち抜いた。

 「団体と個人の男女4冠を目指していたが、自分が前日の個人戦決勝で負けてかなわなかった」と武田。「団体では絶対にチームを全国に連れて行く」と強い気持ちで臨んだ。北茂安中から一緒に剣を磨いてきた先ぽうの原大毅がメンで一本勝ちしたことも、後押しとなった。

 チームでは全員が練習試合で得た反省点や課題をノートに記し、日々それぞれの目標を定めるなど、努力を続けてきた。武田は「全員で力を磨き、団体で勝つ流れをつくりたい。目標は日本一」と、さらなる高みを目指す。(鶴澤弘樹)