賞状を受け取る德廣彩圭さん=佐賀市文化会館

「古典と創作」をテーマに語る(右から)島谷弘幸館長、髙木聖雨さん、鍋島稲子さん=佐賀市文化会館

受賞者を代表してあいさつをする德廣彩圭さん=佐賀市文化会館

 佐賀県内最大の書の公募展「梧竹・蒼海顕彰第30回記念佐賀県書道展」(佐賀新聞社主催)の表彰式が28日、佐賀市文化会館で開かれた。最高賞を受賞した佐賀市の德廣彩圭さん(33)らが表彰された。古典の奥深い魅力について語り合う特別講演会もあった。

 文部科学大臣賞と大賞を受賞した德廣さんは高校で書道を教えており「書道を次世代につなげていけるよう、古典の学びを忘れず表現を広げていきたい」と抱負を語った。前回から引き続き審査委員長を務めた台東区立書道博物館主任研究員の鍋島稲子さんは講評で、高校生のレベルを高く評価し「卒業しても筆を捨てず、日本の書を背負ってほしい」と激励した。

 30回目の開催を記念した特別講演会では鍋島さんが司会を務め、日本芸術院会員の書家髙木聖雨さん、九州国立博物館の島谷弘幸館長が「古典と創作」をテーマに語った。島谷館長は「ほれた古典」として「藤原行成の白氏詩巻は流麗で、何回見ても胸がどきどきする」と国宝の魅力を語った。髙木さんは中国の書を紹介し「良い作品を鑑賞する『目習い』も大切」と呼びかけた。

 優秀作品は佐賀市の県立美術館で、前期(31日~6月5日)と後期(同7日~11日)に分けて展示する。(花木芙美)