記者会見で新庁舎整備の方針を説明する村上大祐市長=嬉野市役所塩田庁舎

市議会庁舎検討特別委員会に対し、意見を述べる塩田町の田中昌弘区長(左)=嬉野市役所塩田庁舎

 嬉野市は27日、嬉野庁舎を建て替えて、行政機能を現行の2庁舎体制(塩田、嬉野)から1庁舎に集約する整備基本構想を6月議会に提案すると発表した。2026年3月の新庁舎完成を目指し、基本計画策定の関連予算案約2千万円も提案する。

 基本構想では、老朽化した現嬉野庁舎を解体し、跡地を含めた周辺の公有地に新庁舎を整備する方針。塩田庁舎の建物は残し、行政サービスが低下しないよう窓口機能を維持する。7月にも新庁舎建設の検討委員会を立ち上げ、来年7月までに基本計画を策定する。

 会見で村上大祐市長は「庁舎を一元化し、利便性の高い、安全安心の拠点にしていく。塩田庁舎は、人々が集う新たなにぎわいづくりを考えたい」と述べた。

 新庁舎を巡っては、有識者らでつくる検討委員会が20年8月、財政面や災害対策の観点などから、1庁舎に集約し、嬉野庁舎とその周辺への新庁舎整備を提案。その後、意見公募などで塩田町を中心に反対意見が寄せられたため、議会への提案を見送っていた。

 塩田町の区長11人は同日、市議会の庁舎検討特別委員会に意見を申し入れた。田中昌弘区長(66)は「合併時の経緯もあり、塩田町では反対運動も起きている」などと懸念を示し、「合併特例債はあっても、建設に多額の財政負担が生じることに不安を感じている。庁舎建設が住民サービスの低下につながらないよう、議会にはチェック機能を果たしてもらいたい」と要望した。(山口源貴)