杵藤土木事務所の担当者から整備状況について説明を聞く小松政武雄市長(左から2人目)ら市の防災担当者=武雄市武内町鳥越地区

 武雄市は27日、本格的な出水期を前に防災パトロールを実施した。2019年8月以降、2回の浸水被害に遭った時に地滑りが発生した市内2カ所を重点的に確認した。小松政市長はじめ市の防災・減災担当者、警察、消防、地区住民ら約60人が参加した。

 19年8月の佐賀豪雨の時に地滑りが発生した武内町鳥越地区では、杵藤土木事務所の担当者が3年前から進める対策工事の状況を説明。「観測を継続しながら、整備のための設計を進めている」と報告した。

 21年8月の記録的大雨の影響で地滑りが発生した西川登町矢筈地区では地質を調査するボーリング工事を視察。市建設課の担当者が「岩盤の上の土砂が動いており、どこから始まっているのか調べている」と説明した。

 小松市長は「地滑り対策は県と協力しながら進めている。市としては命を守るために、住民の避難経路の確認や避難所の円滑な運営に努める」と話した。矢筈地区の友廣敏彦区長(67)は「調査を徹底し、安心して生活できる地域にしてほしい」と要望した。

 鳥越、矢筈両地区ともに伸縮計と警報器が連動したセンサーが設置されており、地盤が1時間2ミリ、1日10ミリ動くと警報が鳴る。さらに地域住民に避難を呼び掛けるメールが届き、市・警察・消防には緊急出動要請が届く仕組みになっている。(澤登滋)