-佐賀県の水田農業を支えてきた、もち米の「ヒヨクモチ」、麦の「シロガネコムギ」。栽培と販売の両面に秀でることから、半世紀にわたって作付けが続いている。

 ヒヨクモチは1971年に九州農業試験場で開発された短稈かん(茎の長さが短いこと)、多収品種で、佐賀県は72年に奨励品種に採用しました。台風が来る10月、米の種子が発育して大きくなる「登熟期」を迎えますが、倒伏に強いのです。コンバインで収穫しやすく、佐賀平野に適した「スーパー品種」です。

 共同乾燥調製施設を核とした「もち米団地」を設置したことから、均一で高品質なもち米を佐賀は提供してくれると評価されるようになりました。ピーク時の80年代に全国シェアの4分の1を占め、日本一の産地を形成しました。