鉄釉を使った作品を多く手がけた奥川真以子さん=東京・銀座のギャラリー和田

 陶芸家の奥川真以子さん(47)=有田町=の作品展が東京・銀座の「ギャラリー和田」で開かれている。白磁のほか、さびの風合いを出した鉄釉(てつゆう)を使った作品など約400点が並ぶ。6月3日まで。

 白磁の作品を作り続けてきたが、近年は鉄釉を用い、さびの風合いが楽しめるような作品を増やしている。釉薬をかけ分けた「白瓷銹地(はくじさびじ)」シリーズは、白とさびのコントラストが目を引く。

 公募展出品後、見た人たちから「小物はないか」との問い合わせが増えたため、今回の展示では普段使いの食器も増やした。

 父で「現代の名工」の奥川俊右ェ門さんに師事し、ろくろを学んだ。経験を重ねる中で、「ろくろ技術の基礎が創作の幅を広げる」という実感が強くある。「きっちり基礎を学び、大物にも挑戦したい」と話す。(山口貴由)