基本設計について意見交換する指導委員会の関係者ら=佐賀市川副町の佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館

 佐賀市は25日、三重津海軍所跡の保存整備について専門家の意見を聞く「指導委員会」を開いた。昨年リニューアルした「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」(川副町)に続き、本年度は地下遺構がある河川敷に整備する「屋外展示」の基本設計を進めるスケジュールを示した。

 ユネスコの世界文化遺産に登録されている三重津海軍所跡は、地下遺構保存のため露出展示はしない方針で、施設内と屋外の展示で来訪者に遺産の価値や歴史を伝える。

 施設内、屋外展示の基本設計を2018年に実施し、施設内展示を先行して完成させた。屋外展示については、2020年度から行った地下水モニタリングの結果を踏まえて排水計画を再検討するほか、18年の基本設計後に発掘調査を行った箇所や国史跡に追加申請予定地の整備も検討する。

 委員からは「『ただの芝生広場』にならないよう工夫を」「人が利用できるよう日陰を作る必要もある」といった意見が出た。

 市歴史・文化課は、今回の意見を踏まえて基本計画を練り直し、11月に開催予定の指導委員会で改めて意見を求める。(中島野愛)