収穫したアゲマキを大きさで選別する漁業者ら=鹿島市浜町(2018年6月8日撮影)

 佐賀県や漁業者らでつくる「県有明海区漁業調整委員会」(会長・西久保敏県有明海漁協組合長)は佐賀市で会合を開き、有明海特産の二枚貝アゲマキを今季も禁漁することを決めた。資源の回復がみられないためで、禁漁は4季連続。期間は6月1日から来年5月31日までの1年間。

 県有明海漁協によると、アゲマキは昨年8、9月の調査で、48地点中3地点で計8個体を確認しただけだった。18年には県などの資源回復の取り組みの成果が表れて22年ぶりに漁が再開されたものの、その後は厳しい状況が続いている。

 ウミタケも同様の理由で禁漁にする。調査では10地点中6地点で生育がみられ、最も多い地点では前年の倍近くの360個(1平方メートル当たり14・4個)が確認された。生息分布を調べるために捕る量を制限しての「調査操業」を行う。「ネジ棒」などの伝統的な漁法の継承も目的とし、6月8日から5日間など期間限定して実施する。

 クラゲ漁は7月1日に解禁し、10月末まで予定する。

 県有明海漁協は「記録的な大雨の影響もあるのか、今年も厳しい。漁法を伝える努力をしていきたい」と話した。(大田浩司)