敗色濃厚のピンチを救ったのは守備の大黒柱だった。DF田代雅也が後半アディショナルタイムに、劇的な同点弾を頭でたたき込んだ。ただ、一時は3点先行していたただけに、「勝ち点3をとれた試合。悔しい」と笑顔はなかった。
後半52分のラストプレー。CKのボールを相手GKが弾いたところに飛び込んだ。ボールがゴールに入ると同時に終了のホイッスルが響いた。「逆転されてから、追いつくことしか考えてなかった。思いがボールに乗り移った」と振り返った。川井健太監督は「強いメンタリティをゲームの終わり間際まで出してくれ、チームに伝染した。4点目は必然だった」と最後まで諦めなかった姿勢をたたえた。