久しぶりに賑わった有田陶器市

炎天下の駐車場係

 3年ぶりに開催された有田陶器市。新型コロナウイルス感染症の流行後、初めての規制のないゴールデンウイークとあって、県内外から122万人もの多くの人たちが有田の地を訪れました。3年生にとっては、高校入学後初めての陶器市でした。

 有田工業高では「陶器市休業」があります。有田商工会議所からの依頼を受けて、87人の生徒が「陶器市アルバイト」をしました。陶磁器販売や展示会場での案内係、佐賀のお土産や物産販売、店頭での軽食販売、駐車場での誘導係などです。私たちは、まんえい堂さんの店頭販売と駐車場係のアルバイトを担当しました。

 まんえい堂の店頭販売は初めての経験で、責任の重さから、はじめは緊張と不安で押しつぶされそうでした。一日中立ちっぱなしでお金を扱うので気を緩めることができません。きつくもありましたが、お客さまからの「頑張ってね」「おこわ、おいしかったよ」の言葉かけの一つ一つがとても心に残り、これまで感じたことのない達成感を感じることができました。この仕事を通して「お金の大切さ」を学びました。これまで何気なく使っていたお金ですが、そのお金を稼ぐためには汗水を流さないといけないと身を持って感じました。

 駐車場係では、多くの方から「ありがとう」と言葉をかけていただきました。差し入れをくださる方もあり、その方が「喜んでもらって、こっちもうれしい」とおっしゃいました。この言葉から、自分が誰かに親切にすると何らかの形で自分に返ってくるのだということを感じ、心が安らぎました。これからは人を幸せにする言葉遣いをしていきたい。

 「陶器市アルバイト」を通して、私たち高校生も有田町の地域行事に参加することができ、有田の地を訪れた県内外のお客様や地元の人たちともコミュニケーションをとるよい機会になりました。後輩たちにもぜひ、来年は陶器市アルバイトに参加してほしいと感じました。

 3年ぶりの有田陶器市。久しぶりに有田の町に活気がもどってきて、小さい子からお年寄りの方まで幅広い年代の人が有田の町を楽しんでいた姿が印象に残りました。コロナ禍の現在、全国的に活気が失われつつあります。そのような中で開催できた有田陶器市は、コロナ禍の社会から復帰するための大きな一歩になったのではないでしょうか。

 【有田工業高 電気科3年 永野愛翔(あいと)・セラミック3年 松本啓太郎】