狭山事件で逮捕された石川さんのえん罪と再審開始を訴えた住民の会のメンバーら=佐賀市駅前中央

 「狭山事件」で逮捕され約31年服役した石川一雄さんのえん罪を訴える「狭山問題を考える佐賀住民の会」が23日夕、佐賀市で街頭活動を行った。59年前に石川さんが逮捕された日にちに合わせて実施し、通行人へアピールする旗を掲げて再審の実現を訴えた。

 1963年、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された狭山事件は、近くの被差別部落に住んでいた石川さんが逮捕され、強盗殺人罪などで起訴された。裁判で無期懲役が確定し、1994年まで31年7カ月服役。仮釈放された後も無実を訴え、現在は第三次再審請求中となっている。

 街頭でマイクを握った住民の会の藤岡直登会長(70)は「警察と検察の見込み捜査によって、石川さんの逮捕はでっち上げられた」と訴え、「私たち一人一人の人権を守るため、放っておけないえん罪事件。再審の実現と証拠の開示を」と声を張り上げた。

 部落解放同盟佐賀県連の女性部も加わり、12人が約1時間、街頭で道行く人に呼び掛けた。(中島幸毅)