モルドバでのウクライナからの避難者支援について講演した大室さん=佐賀市の佐賀大鍋島キャンパス

 国際NGOの難民を助ける会(AAR Japan)の大室和也佐賀事務所長が21日、ロシアから侵攻を受けたウクライナからの避難者への支援について講演した。ウクライナに隣接する小国で、欧州最貧国といわれる「モルドバ」で行った支援活動を報告した。子どもの遊び場整備などを紹介し、協力を呼びかけた。

 大室さんは4月下旬から2週間、モルドバの首都キシナウで避難所として使われている大学の学生寮、保養所など4カ所で支援活動を行った。寄付金を基に現地のスーパーで野菜や肉などを購入して提供した。

 学生寮には若い女性、幼児が避難していたという。子どもが自由に遊べる場所がない声が上がったことから部屋の一つを開放。人形やボードゲーム、おもちゃなどを購入して贈った大室さんは「とても楽しそうに過ごしてくれている。ただ、戦争の絵ばかりを描く子がいるし、お母さん方にとって今の生活に精いっぱい。先の見通しを考える余裕はない」と説明する。

 寒い中で服を手洗いしていたことから洗濯機も提供した。「細かいニーズを把握して現地で対応したい。佐賀から何ができるかを考えていただければ」と寄付金を呼びかけた。

 講演は、医大祭開催中の佐賀大鍋島キャンパス(佐賀市)で開催した。(大田浩司)