浸水被害の多発箇所を視察する横尾俊彦市長(中央)ら関係者=多久市南多久町

 本格的な出水期を前に多久市で20日、浸水や土砂災害などの危険箇所を点検する防災パトロールがあった。市や消防などのトップらが6カ所を巡回し、対策や復旧工事の進み具合などを確認した。

 パトロールは横尾俊彦市長をはじめ30人が参加。南多久町の九重(くえ)ノ瀬橋付近の牛津川では、重機で土砂を取り除いて川の流れを円滑にする河道掘削工事の進捗(しんちょく)状況について、国交省武雄河川事務所牛津出張所の担当者から説明を受けた。

 近くの床(しょう)川は記録的大雨のたびに氾濫し、ポンプの操作盤がある管理棟にたどり着けない事態が発生していた。管轄の県土木事務所は、ポンプ近くの牛津川の堤防と管理棟までの約10メートルをつなぐ橋を整備しており、今月末に完成すると報告した。横尾市長は「住民の不安が大きい箇所。市、県、国で共通認識を持って対応をしていこう」と促した。

 県の消防防災ヘリコプターによる視察も初めて実施し、横尾市長らが昨年8月の豪雨で山腹崩壊が発生した多久原地区の林地などを視察した。(市原康史)