昨年11月、宮城県女川町でささやかな式典が開かれた。

 東日本大震災で人口の1割近い832人が亡くなったこの町では、21カ所ある浜の高台に、津波の押し寄せてきた高さを示す石碑がひとつずつ建てられてきた。10年がかりで取り組んできた、その最後の一基が完成したのである。