杵島普及センター所長として2013年から3年間勤務。15年ぶりに現場の動向を肌で感じる中、白石町の特産であるタマネギの「ベと病」大発生に遭遇した。

 町に入った途端、タマネギに青みがなく茶褐色になっていました。当初は薬剤の効きが低下しているとのことでしたが、特にタマネギ生産の歴史が古い地域ほど被害が大きいことから、土壌に何らかの要因があると推測しました。野菜担当の普及員に土壌の断面調査、腐食含有量の分析を提案しました。

 数十点を調査すると、根が浅くなっている所ほど被害が大きく、病害を受けやすくなっていました。生産者に話を聞くと、手植えから機械移植に替わり、機械の精度を低下させる稲わらはすき込まず、畜産農家に提供していました。作付け規模の拡大で余裕がなくなり、堆肥も長期間投入していないという回答がほとんどでした。ほ場への有機物の投入が皆無に近いことが分かり、あぜんとしました。