金子原二郎農相は20日の閣議後の記者会見で、愛知県豊田市の取水施設で起きた大規模漏水を受け、国が造成した河川からの取水施設全国390カ所について、緊急点検を実施すると明らかにした。「同様の漏水発生を未然に防ぐ。必要に応じて補修などの対応を図り、安定供給に努める」と述べた。

 点検は農業用水と水道水などが共用で利用されている施設を含む53カ所を優先して行う。取水施設の上流からの漏水や、下流での湧き水がないかどうかを目視する。優先順位の高い53カ所は22日まで、残りは26日までに終える予定。国営以外の施設については都道府県などに依頼する。

 農林水産省によると、390カ所のうち最も多いのは東北地方の133カ所で、北海道の94カ所、九州地方の42カ所が続いた。一方、供給が止まれば影響が大きい53カ所の内訳は、関東地方の14カ所が最も多く、東北地方は10カ所、北海道は9カ所となっている。

 佐賀県内では優先点検対象となった川上頭首工(佐賀市)のほか、奥山頭首工(鹿島市)の計2カ所が点検対象となっている。(共同)