参院法務委員会で過失運転致死罪の公訴時効廃止を求めた山下雄平氏=参議院

 自民党の山下雄平参院議員は19日、法務委員会で質問に立ち、ひき逃げ死亡事故の佐賀県内の遺族の声を伝えながら、過失運転致死罪の公訴時効廃止を求めた。古川禎久法相は「公訴時効制度の趣旨や他の犯罪との均衡の観点から、慎重な検討を要する」との見解を示した。

 山下氏は、2011年に会社員男性が佐賀県外でひき逃げされ、死亡した事件で、昨年2月に過失運転致死罪の公訴時効(10年)が成立したことを取り上げた。先日、男性の母親と面会し、「理不尽な形で子どもを奪われた気持ちは体験した人にしか分からない」と言われたことを紹介、時効廃止を求める声を伝えた。

 時効が撤廃された殺人罪と、過失運転致死罪の違いについて、法務省は法定刑の上限が異なる点を挙げ、「(時効廃止を)同様に取り扱うものとはされていないと考えている」と説明した。古川法相は公訴時効廃止について「慎重な検討を要する」とした上で「不断に検討していきたい」と答弁した。(山口貴由)