現在の88星座の中心は、古代ギリシアの天文学者プトレマイオスがまとめた48星座

 夜空を見上げるとたくさんの星座があります。さて皆さんは、星座は全部でいくつあるかご存じでしょうか? 星座は国際天文学連合で公式に定められていて、日本から見られない星座も含めて全天で88の星座があります。

 現在に伝わる星座は、古いものでは5000年前までさかのぼることができますが、今から約2000年前の古代ギリシアの天文学者プトレマイオスは、これを48の星座にまとめました。彼の古典的な48星座は、その後1400年も絶対的なものとしてヨーロッパとアラビアで受け継がれました。

 古代ローマ時代以降のヨーロッパでは、文化や科学が停滞する時期が長く続きましたが、14世紀に文化や科学が大きく花開く「ルネサンス」を迎えると、天文学では新興星座が古典的な48星座の間をぬって考案され始めました。初期の新興星座は古典に基づくものでしたが、時代が進むにつれて、時の天文学者たちは古典に関係のない近代的な装置、個人や権力者の姿まで描くようになり、19世紀初めには100を超える星座が乱立してしまいました。

 さすがに天文学者たちはこの行き過ぎた状態に気づき始め、世界中で共通して用いることのできるように星座の整理を提案。1922年5月にローマで開催された第1回国際天文学連合総会で88の星座が決められました。今からちょうど100年前のことでした。

文:早水勉

(佐賀市星空学習館副館長)

イラスト:河塚彩和(同館)