【新幹線長崎ルート】

 九州新幹線長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉間の整備方式を巡る国土交通省と佐賀県の「幅広い協議」が始まって6月で2年となるのを前に、山口祥義知事は19日の定例会見で、協議状況について「国交省は佐賀駅を通るアセスルートに固執している」と述べ、全線フル規格整備に結論を集約しようとする国側の動きをけん制した。

 幅広い協議は計6回開かれた。時速200キロ程度の低速フリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の導入可能性や、佐賀駅経由、佐賀空港経由、長崎自動車道沿いの3ルートの比較・検証などで意見を交わしたが、両者の主張はかみ合っていない。

 現状認識を問われた山口知事は「国は佐賀駅を通るルートを前提として次の展開をしようとしているところがある」と指摘。その上で「われわれはもっと大きな視点で、この問題が佐賀県はもとより、九州の発展に資するか骨太に話をしたいと思っている。そこのギャップがどうしても埋められない」と話し、両者のすれ違いが解消できるかが今後の課題だとした。(大橋諒)