探鳥日記・キビタキ

 5月は夏鳥たちが日本にやってくる季節です。夏鳥とは春に日本より南の地域から飛来して繁殖し、秋になるとまた南の国へ帰っていく鳥のことをいいます。そしてこの時期は、普段は山にしかいない鳥を街中の公園などでも見ることができます。

 佐賀県庁に用事があった帰り、お隣の「こころざしのもり」を散歩していると、木の上から聞き慣れない鳥のさえずりが聞こえてきました。そっとのぞいてみると…。目に飛び込んできたのは鮮やかな黄色の眉とおなかが目立つきれいな鳥です。名前はキビタキ。美しいさえずりと姿が人気の夏鳥です。

 英名は「Narcissus Flycatcher」。ナルキッソスとは、古代ギリシャ神話において、水面に映る自分の美しさに魅せられ、そのまま一輪の花になってしまったという伝説の美少年の名前に由来します。

 (日本野鳥の会佐賀県支部・中村さやか)