試行錯誤の末、いっぱい採れるようになったイチゴ

 山奥に暮らし始めた頃。5月になると、近所のおばあちゃんが、イチゴ畑の片付けの帰りに籠いっぱいのイチゴを届けてくださって、幼い子どもたちと大喜び。たっぷりのイチゴジャムや、イチゴのシロップを作り、暑い夏にかき氷にかけて楽しんでいました。

 子どもたちが大きくなる頃には、おばあちゃんも畑に出ることがなくなって、イチゴは届かなくなりました。ある年、友人にイチゴの苗を分けてもらって植えてみたものの、草取りが追い付かず、なかなか思うように収穫できませんでした。

 試行錯誤の数年が過ぎ、ようやくイチゴとの付き合い方が分かってきて毎日、籠いっぱいのイチゴが採れるようになりました。けれど…。それを喜んでくれる子どもたちは遠くへ行ってしまいました。夏休みに帰ってきたら、たっぷりとパンにのせて一緒に食べよう。

 (地域リポーター・一ノ瀬文子=鹿島市)