2年前の火災のがれき撤去が始まっている杵島郡大町町の火災跡地

 2年前の火災で18軒が全焼し、がれきが残ったままだった杵島郡大町町の火災跡地で、町が撤去作業を始めた。長年空き家だったり、所有者が亡くなっていたりする家屋も多く、個々での撤去が難しいため、町が整理して関係者に費用を請求する。

 火災は2020年4月7日未明に発生した。公民館を含む18軒が全焼し、2人が亡くなった。ひとつの屋根を複数家屋で共有する杵島炭鉱時代の住宅が多い上、相続人など関係者が60人に上ることも加わって、1670平方メートルに残るがれきの撤去が進まなかった。

 町はブロック塀などの残骸を解体し、飛散を防ぐネットを張って危険回避対応を進める一方、関係者と協議を進めた。今年1月、「2月末までにがれき撤去を求める。できない場合は町が撤去して費用を請求する」という内容を通知していた。

 撤去費用は2640万円で、期間は6月末まで。撤去後に床面積に応じて費用請求する。土地を町に提供する代物弁済にも応じる方針で、多くは代物弁済の意向を示しているという。(小野靖久)