聴覚障害者への支援の在り方などを確認した講演会=佐賀市白山の佐賀商工ビル

 聴覚に障害のある人への相談対応や情報提供を行う佐賀県聴覚サポートセンターは17日、佐賀市白山の佐賀商工ビルで講演会を開いた。当事者や自治体、企業の福祉担当者ら約40人が参加し、手話通訳など意思疎通の支援の在り方を学んだ。

 同センターは発足9年目。「聴覚障害者情報提供施設」の機能を強化するため、1期(3年)、2期(5年)でそれぞれ支援体制を拡充してきた。本年度からは聴覚障害者の「生活の質の向上」を目的に、通訳者の養成や要約機械の学習などに力を入れる。

 講演会は3期目のスタートを記念して開いた。京都聴覚言語障害者福祉協会の近藤幸一事業本部長が、「コミュニケーションは人として最も基礎的に必要なこと」などと説明し、意思疎通の支援体制を整える重要性を強調した。40年前の聴覚障害者を取り巻く課題も挙げつつ、「今でも解決されていない部分が多い」と指摘した。

 聴講した佐賀広域消防局の青木謙一郎さんは「緊急時にコミュニケーションを取るために、支援の大切さを実感した」と話した。(中島野愛)