「副島種臣~全心の書」と題して語る福井尚寿館長=佐賀市のグランデはがくれ

 大手企業の佐賀県内支社長や支店長らでつくる「ブランチ佐賀さかえ会」(座長・中尾清一郎佐賀新聞社社長)の例会が18日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。佐賀県立博物館・美術館の福井尚寿(しょうじゅ)館長が、明治新政府の外務卿で書家としても活躍した副島種臣(そえじま・たねおみ)(1828~1905年)の書の特徴を解説した。

 福井館長は、副島の78年の生涯を「前半を江戸、後半を明治に生きた」とした上で、明治政府の大綱を定めた「政体書」を起草し、ロシアや中国との外交に手腕を発揮した功績などを紹介した。

 副島が揮毫(きごう)した佐賀新聞の題字は「57歳の最も充実した時期の作品」と評価。「佐」の字の「エ」を「ヒ」とし、「賀」の最終点を省略した独特の書体は古典にならっているとして「全体で絶妙な緊張感を生み出している」と述べた。

 当時は三潴県-長崎県に併合されていた佐賀県が、単独の県へと復県した直後で「副島自身も東京で復県の会合に参加しており、郷里への熱い思いが題字にも込められている」と読み解いた。

 例会には、会員ら29人が出席した。(古賀史生)